篠田昌已 “Compostela”

Dirty three “Toward the Low Sun”はいっこうにやってくる気配がない

とりあえずメモ的に、日本の不服従ミュージックの最高峰はコレ、というのを

篠田昌已 “Compostela” (1990)


篠田昌已は、ジャズ・ロック系のサックス・クラリネット奏者
ショップの「棚的」にはジャズのコーナーに収められることが多いけど、RCサクセションのホーンセクション「生活向上委員会」やJAGATARAじゃがたら)への参加など、日本のロックのいちばん濃厚なところにいた人だ
あと、劇団「風の旅団」とかね

もう一筋縄ではいかない、ちょっとコワモテな感じもしてくるケーレキだ

でも“Compostela”のジャケ写に収まっている篠田昌已は、丸顔でニコニコしている、それはそれは優しげな青年だ

“Compostela” の楽曲は、そんなケーレキも、丸顔ニコニコも裏切らない。優しく厳しく裏表がなく力強くてもの悲しく晴れがましい
1曲1曲が日本の、そして世界の音楽がたどり着いた、奇跡のようなパフォーマンスだ

残念なのは生前の篠田昌已=コンポステラ(このアルバムは篠田昌已のソロアルバム扱い。中尾勘二、関島岳郎とのトリオがコンポステラ)のライブ演奏を聴く・観ることができなかったことだ
JAGATARAでは何度もライブで観・聴きしているはずだが、そのときは篠田昌已という人を意識することはなかった

個々の楽曲については、また書くことがあると思う

ビクトル・ハラの「耕す者への祈り」
終幕のチンドンバージョン「プリパ」

まさに圧巻。CDは、あるうちに買おう(ネット通販のない時代だったら「見つけたら即買え」の1枚)