John Lennon “Power to the People” (1971)

これまた小ネタ

ジョン・レノンのPower to the Peopleって『人民に権力を』って意味なんだぜ」とか言ってたのは、小田嶋隆だったか
(いかにも小田嶋氏が言いそうでしょ)

まあ、そうなんだけど

でもこの曲、いろんな企業のコマーシャルに使われてるよね(マイクロソフトとかだったっけ)
便利な曲、“あたりさわりのない”曲、イメージのいい曲、と企業の人たちや代理店の人たちには思われているようだ(どこが?)


「部長、次のCMミュージックはPower to the Peopleでいきましょう」
「お、いいねえ『人民に権力を』。わが社の提供するソリューションにピッタリだねえ」

なんつて

オチはありふれているので、いわずもがなだけど
人民→人々
権力→元気とかパワーとか(「パワーをもらった」とか「パワーをあげたい」とかいうアレですな)

元の曲にあったコンフリクトがそげ落とされてコンフリクトフリーの「人畜無害」な曲とされてしまったわけだ(階級闘争/階級対立の「階級」がなくなれば闘争も対立もなくなると)


ちなみに、僕はこの曲、楽曲自体はあまり好きではなかったりする(自分でかけて聴こうと思う曲じゃない、というか持っていない)
ジョン・レノンなら後期ビートルズの"Across the Universe"やエロソングの"Come Together"などが好きだなあ